硬化系のガラスコーティング剤を塗布した後、施工直後から完全硬化までにウォータースポットができてしまうことがあります。
本来、硬化系のガラスコーティング剤は屋根のあるガレージや作業場で施工されます。
ですが、多くの方が青空駐車であり、硬化系のガラスコーティング剤を施工しても、雨や夜露を避けることは不可能です。
多くの硬化系コーティング剤は、空気中の湿気を取り込んで硬化するので、施工後の車のボディーに雨や夜露が付いて水玉状態に残ってしまうと、その水分を取り込んで固まってしまうのでウォータースポットができやすくなります。
また、ガラスコーティング剤が完全に硬化するまで激しい洗車はできないので、さらにウォータースポットを固着してしまいます。
さて、それではどうすればよいのか?
答えは「犠牲被膜」を硬化系ガラスコーティング剤の上に作るのです。
犠牲被膜とは?
たとえば弊社で販売しているMK-10H硬化系ガラスコーティング剤ですが、ボディーに施工して初期硬化5時間くらい乾かしたら、その上にKMGC_001ガラス系コーティング剤を犠牲被膜として塗ります。
硬化系コーティング剤には「タックフリー」といって、塗布してから指で触っても指後(指紋等)が付かない状態になるまでの時間があります。
当然、各々の硬化系ガラスコーティング剤によりタックフリーになる時間は異なりますが、弊社のMK-10Hの場合は塗布後5時間ほど乾かせばタックフリー状態となり、犠牲被膜のガラス系コーティング剤を塗布することができます。
要するに、下層の硬化系ガラスコーティング剤に付くはずであった雨や夜露を犠牲被膜に付かせ、完全硬化した後にシリコンオフや極々微細なコンパウンドで犠牲被膜を落とすようにします。
犠牲被膜に使えるケミカル用品はどんなものがあるのか?
犠牲被膜に使えるものは、WAXやシリコンなどがおすすめです。
弊社の硬化系ガラスコーティング剤MK-10Hは、同じく弊社のKMGC_001ガラス系コーティング剤をメンテナンス剤として使うので、ウォータースポットを落とした後はそのままでもOKです。
他の硬化系ガラスコーティング剤の場合は安いWAXやシリコン(信越化学工業のKF96_50csなど)を塗って、各々の完全硬化期間経過後にそのWAXやシリコンを落とすことができます。
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